テレビ出演エピソード デヴィ夫人

デヴィ夫人のバンジージャンプ(高所恐怖症克服)

デヴィ夫人は、極度の高所恐怖症で、バンジージャンプなどとんでもない挑戦でした。しかし、番組制作者から、バンジージャンプが出来る場所まで連れて行くから、後は飛べるかどうか試しに挑戦して欲しいという依頼でした。1か月ほど前に、別の番組で、よみうりランドの絶叫マシーンに乗せる企画でロケしたときに、結局乗れずにさっさと帰って行かれたそうでした。今回、マザー牧場を貸切り、クレーン車に取り付けられたカメラや地上のカメラ総数5台と手持ちのカメラが準備され、相当の経費がかかっているのは感じていました。プロデューサーやディレクターの方も緊張されているのが伝わってきます。
しかし、当の本人デヴィ夫人は、気分が悪いと言ってロケバスから降りられずに中で動かれませんでした。この日の朝、私はスタッフの人たちと制作会社で合流し、スタッフの皆さんと朝の番組に出演されているデヴィ夫人をフジテレビまで迎えに行ってそのまま千葉県のマザー牧場に向かったのでした。着いたのが、朝の11時過ぎで、結局デヴィ夫人がバスから降りてこられたのは、昼3時過ぎでした。プロデューサーの方からの報告では、どうしても怖くてだめだったという場面を撮るだけでもいい、無理して飛ばなくてもいいという条件で、撮影の話がついたとのことでした。それを聞いた時私は愕然としました。
何としても、デヴィ夫人の高所における、また飛び降りることへの恐怖心を取り除かなければ、私は催眠療法家として、全国のテレビを見ている人達の前で恥をかくことになってしまうのです。何という企画を引き受けてしまったんだろうという後悔と、いまさら引き下がれないという現実に悩み戸惑いました。
デヴィ夫人が、私の催眠誘導を素直な気持ちで受けてくれさえすれば、恐怖心を取り除ける自信はありました。恐怖心さえ感じなくなったら、どうか飛んでみて下さいとお願いし催眠誘導にとりかかりました。すでに脈拍や心拍数の数値を見ても高所におけるデヴィ夫人の恐怖感は疑う余地がありませんでした。
それを乗り越えさせるのに、15分程の催眠誘導でやり遂げました。なぜなら、マザー牧場の貸切契約時間と閉館時間が既に過ぎていたのです・・・・。

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